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Statement

©︎ 2024 Kaihei Akioka

 私たち、向島ゆり子、波田生、酒井絵美の三名は、それぞれが長年にわたり弦楽器奏者として活動してまいりましたが、この度、共鳴弦トリオ「SonaSonoS(ソナソノ)」を結成し新たな境地を開拓することになりました。

 

 SonaSonoS は、主にバロック時代に活躍した古楽器ヴィオラ・ダモーレと、ノルウェーの伝統楽器であるハーディングフェーレという世界的にも極めて稀な組み合わせの女性トリオです。エスペラント語の sona sono「響く音」に由来するグループ名は、共鳴弦の豊かな響きを意味すると共に、三人の心が共鳴し、聴衆と奏者の私たちの心が響き合うことを象徴しています。私たちの活動は、互いの楽器の理解から始まりました。共鳴弦を持つ擦弦楽器という共通点を持ちながらも、各楽器の特性は非常に異なります。長い対話と探索を経て、互いの楽器の本質に迫り、ようやく私たち独自の方法論の端緒が見えてきた時、異なるからこそ多くの可能性が広がることを痛感し、それは理想の社会のささやかなひとつの縮図のように感じました。

 

 私たちは共鳴弦楽器の魅力を最大限に引き出し、ユニークな音楽世界を構築していくことを目指しています。ジャンルの異なる分野で長年活動してきた三人が、それぞれの個性を存分に発揮しながら、共鳴弦楽器との共鳴・共振を通じて、音楽の素晴らしさをさらに増幅していく所存です。オリジナル作品に加え、北欧などの民族音楽や、ルネサンスから現代に至る幅広いレパートリーを、共鳴弦の特質を生かしたクリエイティブなアレンジでお聴かせします。さらに、私たちのレパートリーの多様性、即興演奏や作曲の能力を活かし、演劇や舞踏、朗読、ペインティングやその他のアート作品とのコラボレーションも積極的に行っていくつもりです。

 

 この新たな挑戦に向けて、私たちは音楽の未知の可能性を問い続けます。SonaSonoS が奏でる響きと共に、皆様の心が深く共鳴・共振することを願っております。

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共鳴弦トリオ

SonaSonoS

​向島ゆり子、酒井絵美、波田生​​

Recommendation

音楽は現場で起きる。楽器が鳴る。会場が鳴る。
​最後に聴衆の細胞が鳴る。我らの内なる共鳴弦が鳴る。

​村松恒平(ライター、編集者)

SonaSonoS
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